「GoPro」300万人を超えるYouTube登録者 【コンテンツマーケティング・ケーススタディ1】

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Photo credit: francisco_osorio / CC BY

GoProは米カリフォルニア州サンマテオに拠点を置くウェアラブルカメラのメーカーです。2002年の設立以来、各種のスポーツ愛好家やアクティビストに愛用され、今日までに業績を大きく伸ばして来ています。

GoProのカメラは衝撃耐久性や防水性に優れ、激しいアクションに耐えられるようにつくられています。GoProはサーフィン、スノーボーディング、スカイダイビング、モータースポーツ等のライブシーンで使われ、アマチュアからプロまで幅広く使われています。

Go Pro! Be a Hero(ヒーローになれ)

GoProのユーザーは正に自分がヒーローになったシーンを撮影し、自ら楽しむとともに他人と共有しています。GoProは、自社ユーザーを啓蒙するように自らも積極的にコンテンツを発信し、コミュニティ全体を盛り上げています。

GoProがコンテンツ発信の中核メディアとして利用しているのがYouTubeです。

GoProはYouTubeを巧みに利用しており達人といった感を与えています。今回はそんなGoProのYouTube利用法に注目したコンテンツマーケティングの秘訣を学んでみましょう。

登録者300万人を超えるYouTubeアカウント

今日現在のGoProのYouTubeアカウントには全世界で364万人の登録者が存在し、提供している4つのチャンネルを楽しんでいます[1]

GoProは2009年3月11日にYouTubeのアカウントを開設し、これまでに3,789の動画を投稿、9億7千3百万回再生されています。

YouTube視聴動向指標タッチストーム・ビデオ・インデックスによると、GoProのYouTubeアカウントはYouTubeのベストブランド第五位に相当するそうです[2]

GoProの以下チャンネルでそれぞれ特化した動画を配信しています。カッコの中は登録者数です。

  • GoPro(3百万人)
  • GoPro・モト(15万7千人)
  • GoPro・チュートリアルズ(14万9千人)
  • GoPro・ワールド(2万8千人)

自社で企画・撮影・編集、投稿動画も自社で編集

GoProの動画はGoProのスタッフが企画して撮影しています。撮影用にプロのスタントマンが採用され、GoProのカメラを装着して各種のシーンを撮影しています。

人気ユーチューバーのアレックス・チャコンもGoProの動画に参加したそうです。

また、最近の動画はユーザーから投稿されたものも増えてきています。GoProのホームページから投稿された動画を必要に応じてGoProが編集しリパッケージしてYouTubeに投稿しています。

前年比60%増加、平均視聴スパンが2.8年

YouTube全体ではGoPro自身が撮影した動画の他、GoProに関連する動画が一日に6,000も投稿されています。YouTubeによると、GoPro関連の動画は対前年比60%も増加し、動画の平均視聴スパンは2.8年に達するそうです[3]

GoProのYouTubeアカウントは2014年も登録者を増やし続け、再生回数は2013年の三倍に増加しました。これまでにGoProが投稿した動画のうち、100近くの動画が再生回数100万回を突破しています[4]

GoPro動画人気の秘訣

YouTube史上稀に見る成功を収めているGoPro動画ですが、人気の秘訣はどこにあるのでしょうか?

GoProのシニアディレクター、アダム・ドーンブッシュ氏によると、GoProのYouTubeアカウントがブレークし始めたのはYouTubeのユーザーがGoProで撮影したオリジナル動画を投稿し始めた頃だと言います[5]

彼等は様々なアクションシーンでスリリングかつ感情を揺さぶる動画を撮影し、「GoProで撮影しました」というコメントを載せてYouTubeに投稿し始めたそうです。

市場における特異なポジションに気づいた同氏は、GoPro自ら高品質の動画を撮影し、YouTubeに投稿したところ反響を呼び後のヒットにつながりました。

同氏の説明では「GoProとユーチューバーが関係性を持った」ことである種の共感を呼び、結果的に一つのムーブメントが沸き起こったそうです。

他ソーシャルメディアとの連携

人気を集めるGoProのYouTube動画ですが、ソーシャルメディアとの連動も忘れてはいません。

GoProはYouTube動画をTwitter、Facebook、Instagram、Google+とそれぞれ連動させています。

Twitter[6]では144万人のフォロアーを集め、各種のハッシュタグとともにコンテンツを共有しています。また、GoProのホームページともリンクし、ユーザーがGoProで撮影した動画や画像を投稿出来る仕組みになっています[7]

Facebook[8]では893万人のファンを有し、GoProで撮影された各種の動画が共有されています。

Instagram[9]でも620万人のファンを有し、各種の画像が共有されています。Google+[10]でも60万人の登録者が登録されています。

また、すべてのソーシャルメディアからGoProのホームページへリンクされており、結果的に膨大なトラフィックを集めています。

その結果GoProのホームページは5億2千万ページビューものアクセスを集めることに成功しています[11]

ユーザーとの共感をコンテンツに

大きな成功を収めているGoProのコンテンツマーケティングでは、自社の製品・サービスに関してユーザーと経験共有し、価値を共感することをコンテンツ化し、それをさらに共有することでロイヤリティを獲得するという戦略がとられています。

ユーザーと価値を共有する上で、GoProにとってYouTubeはうってつけのメディアだったのでしょう。

GoProは今後、ユーザーからの投稿を促進するためのキャンペーンも開始する予定です[12]。計画では、ユーザーが投稿した動画のうち優れたものをGoProが認定し、再生回数100万回を突破したらボーナスとして1千ドル(約12万円)を提供するというものです。

国内でもより個性的なメディアが求められてくると考えられますので(海外の最新BtoBコンテンツマーケティングから見る国内で起こる4つの変化「4. メディアに属人的な個性が求められる」を参照)、ユーザーとのエンゲージメントをマーケティングに活用したGoProの戦略は、コンテンツマーケティングの理想と言えます。

引用・参考情報

[1] https://www.youtube.com/user/GoProCamera

[2] http://info.touchstorm.com/touchstorm-video-index

[3] http://www.nydailynews.com/news/national/gopro-marketing-turns-top-youtube-brand-article-1.1875573

[4] 同上

[5] 同上

[6] https://twitter.com/GoPro

[7] https://gopro.com/submit/

[8] https://www.facebook.com/GoProJP?brand_redir=50043151918

[9] https://instagram.com/GoPro

[10] https://plus.google.com/117273867345535558002

[11] http://www.nydailynews.com/news/national/gopro-marketing-turns-top-youtube-brand-article-1.1875573

[12] 同上


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12 コメント

  1. […] 前回紹介したGoProと同様、シボレーもYouTubeをコンテンツマーケティングに上手に活用しています[1]。シボレーのYouTubeアカウントの登録者数は34万2千人で、注目すべきは各動画のインターラクションの多さと、シボレーによる対応の細やかさです。 […]

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