「コーヒー対ギャング」若者が自立する姿を描き900万回を超える再生数 【コンテンツマーケティング・ケーススタディ6】

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Photo credit: francisco_osorio / CC BY

ケンコ[1](Kenco)はイギリスのコーヒー会社ジェイコブス・ダウ・エバーツが有するコーヒーのブランドです。

イギリスを中心に主にヨーロッパ市場でインスタントコーヒーやコーヒー豆が売られています。

日本ではほとんど知られていないブランドですが、イギリスではネスカフェと並ぶ巨大コーヒーブランドです。

このケンコは非常にマーケティングが上手な会社として知られ、特にインターネットを使ったコンテンツマーケティングが巧みです。

最近はマーケッター達がストーリーテリングと呼ぶコンテンツマーケティング戦略を展開し、話題になっています。

今回は、ケンコの事例からストーリーテリングを学んでみましょう。

「コーヒー対ギャング」若者が自立する姿を描く

ケンコの「コーヒー対ギャング」プロジェクト[2]はとても意欲的なプロジェクトです。

ジェイコブス・ダウ・エバーツはブラジル、コスタリカ、コロンビア、ペルー等世界の主要コーヒー産出国からコーヒー豆を輸入していますが、それらに新たにホンジュラスを加えるべくプロジェクトは開始されました。

ホンジュラスはニカラグアと国境を分ける中米の国ですが、政情が不安定で、治安が非常に悪い国です。

警察が機能せず、各地にギャングがはびこっています。ギャングによる犯罪が日常茶飯事で、多くの若者がギャングに取り込まれています。

ホンジュラスの若者にコーヒーづくりを教え、自立させることを目的としてホンジュラスの若者20人が選ばれ、ケンコからコーヒーの栽培方法や経営手法を学びます。

高品質でドラマ性の高い映像コンテンツ

「コーヒー対ギャング」プロジェクト自体がひとつの壮大なドラマですが、そのドラマの各シーンをケンコはソーシャルメディアを使って発信しています。

専用ウェブサイトを開設し、プロジェクトの進捗や各種のストーリーを公開、それぞれユーチューブ、ツイッター、フェイスブック、グーグルプラスと連動させています。

いずれの動画も実話で、まるでニュースドキュメンタリーのような内容になっています。以下の動画をご覧ください。

全体の再生数900万回以上。初動が当初の予測値を500%上回る

ホンジュラスの若者がいかに絶望的な状況に置かれているかを説明するこの動画は今年6月に投稿され、投稿からわずか2週間で100万回再生される人気コンテンツになりました。

この数字は当初の予想値を500%も上回るもので、関係者を驚かせました。

映像監督ジョニー・ハードスタッフが監督を務め、撮影にはすべて現地の人が使われ、ライブ感溢れる内容に仕上がっています。

映像は現地の若者の証言を中心にまとめられ、プロジェクトの進捗も合わせて紹介されています。

プロジェクト開始から半年経過した現在、「コーヒー対ギャング」プロジェクトのユーチューブ動画は全体で954万回以上も再生されています。

ストーリーテリング

このマーケティングではストーリーテリング(Storytelling)という手法が使われています。ストーリーテリングとは、文字通り物語を通じて消費者へ語りかけメッセージを伝えるマーケティング手法です。

ケンコは、ホンジュラスの若者に明るい未来を与えたいというメッセージを、現地で実際にプロジェクトとして展開し、その映像を発信することで伝えています。

そして、そのストーリーに共感した消費者が、エンゲージメントを求めて集まってくるのです。

社会的意義のあるコンテンツマーケティング

このプロジェクトは、ザ・ガーディアン、テレグラフ、アイリッシュ・タイムズ等の大手新聞社も取り上げ、社会的な関心も集めています。

ストーリーテリング戦略は、社会性が高い分野、または普遍的な価値観を扱う分野で特に有効に機能します。

コンテンツマーケティングの一戦略として、ストーリーテリングが活用出来る領域は少なくないでしょう。

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引用・参考情報

[1] https://www.kenco.co.uk/

[2] https://www.coffeevsgangs.com/


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