パタゴニアの価値観を消費者と共有。環境への共感を行動に【コンテンツマーケティング・ケーススタディ12】

Photo credit: Nik Cyclist / CC BY

企業とユーザー、または企業と消費者との、何らかの価値観の共感をベースにしたコンテンツマーケティングの機運が高まっています。

今回はパタゴニア(以下、同社)の事例から「共感コンテンツマーケティング」を学びましょう。

アウトドアと言えばパタゴニア

同社[1]は米カリフォルニア州ベンチュラに拠点を置くアウトドア用品・衣料メーカーです。

1965年の設立以来、登山、サーフィン、フライフィッシング、スノーボーディング等のアウトドア用の衣料やグッズの製造販売を行っています。

アパレル方面では「パタゴニア」ブランドの衣料をネットと実店舗で販売しています。

同社はアウトドア志向の消費者にファンが多く、アウトドアというイメージがファン層を中心に定着しています。同社はまた、エコフレンドリーな会社としても知られています。

同社がコンテンツマーケティング用のメディアとして多用しているのがYouTubeです。2006年8月にYouTubeのアカウントを開設、以後製品紹介からコンテンツマーケティング用動画まで数多くの動画を投稿、これまでに5万3千以上の購読者を獲得、累計で2000万回以上も再生されています[2]

同社のコンテンツマーケティング用動画の特徴は、パタゴニアのミッションステートメント[3]を体現する内容になっていることです。

同社は最近、「漁師の息子」[4]という30分弱の動画をYouTubeに投稿しました。

サーファーで環境保護活動家のラモン・ラバロが取り組むチリの海洋環境保護活動を現地の漁師の親子を通じて報道し、活動への賛同を求める内容です。

ドキュメンタリー映画のような動画はYouTubeに投稿されると話題を呼び、今日までに10万回以上再生されるヒット作になりました。

価値観を消費者と共有

自社製品が一切登場せず、まして売り込み的なシーンがまったくない動画「漁師の息子」をパタゴニアが制作した目的は何でしょう。

それは「ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」という同社のミッションステートメントを具体的に表現し、同社のユーザーや一般消費者とその価値観を共有するコミュニティを形成するためです[5]

価値観を共有したコミュニティは結束が固く、ロイヤリティも高いのが特徴です。必然的に購買へも繋がります。

価値観を共有できているユーザー(ファンと呼びましょうか)は、長期に渡るロイヤル・カスタマーとなる可能性が高くなります。

パタゴニアコミュニティの強い結束はツイッターやフェイスブックにも表れています。ツイッターのパタゴニアアカウント[6]は26万人のフォロワーにフォローされ、写真や動画が共有され、数多くのツイートやリツイートでにぎわっています。フェイスブックページ[7]も57万8千人のファンが集まり、シェアやコメントが多数投稿されています。

社会性の高いメッセージとコンテンツマーケティング

前にご紹介したベン&ジェリーの事例もそうですが、企業理念や製品・サービスに社会性の高いメッセージ含まれる企業は、コンテンツマーケティングが強く機能する下地を持っています。

同社のエコフレンドリーなカルチャーは徹底していて、素材はオーガニック素材かリサイクル素材、かつフェアトレードで購買されたものに限定され、売上の一部が各種の環境保護活動に投じられ、本社の電力はすべて太陽光発電に依っているほどです。

様々な形で企業の社会的責任が問われる中、コンテンツ共感型マーケティングは今後その存在感を増して行きます。

過去記事の紹介

 

引用・参考情報

[1] http://www.patagonia.com/us/home

[2] https://www.youtube.com/user/patagoniavideo

[3] パタゴニアのミッションステートメント

“Build the best product, cause no unnecessary harm, use business to inspire and implement solutions to the environmental crisis.”「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」

[4] https://www.youtube.com/watch?v=0VMMrUzOhIk

[5] http://www.practicalecommerce.com/articles/87938-4-Great-Content-Marketing-Examples-in-2015

[6] https://twitter.com/patagonia

[7] https://www.facebook.com/PATAGONIA

 


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