デメリットが意外と怖い!コンテンツマーケティング10のメリット/デメリット

Photo credit: North Charleston / CC BY-SA
コンテンツマーケティングのメリットばかりに目が行きがちですが、メリット・デメリットの両方を理解し、得られる利益とリスクを判断した上でコンテンツマーケティングを始めましょう。
コンテンツマーケティングのメリット
1. 顧客とのつながり構築できる
うまく運営できている組織や企業、個人の活動を見ていると、顧客とのつながりが大きな影響を持っています。
「あなたの商品だから買う」とか「あなたが言うことなら信じる」という傾向がとても強いです。そういった光景を見ていると、「つながり」が大きな影響を与えていると言えます。
つながりを構築できる手段の一つがコンテンツです。コンテンツを通じて、来て欲しい人や相手したい人と繋がりを持つことができます。
見込み客や顧客が欲しがっている情報・知識・体験を与えることで、もっと強い関係性を持てるようになり、顧客との間に強い信頼関係を作ることができます。
2. 初期投資を抑えることができる
ブログやメルマガを使うコンテンツマーケティングは初期費用0円から始められます。
自分たちで記事作成し、無料のブログサービスやオウンドメディアサービスで公開すれば毎月の投資も必要ありません[1]。
資金面でのハードルは他マーケティング手法より低いです。
3. ブランド構築に役立つ
価値のある情報を提供し続けていると、顧客から信頼のある企業・ブランドとして認められるようになります。
ブランド構築は顧客からあなたが選ばれる理由になります。ブランドが出来上がってくると「あなたが言っていることだから」と、信頼性が飛躍的に高まります。
ブランド構築は今後のマーケティング上、差別化を図る上で重要です。
4. 優秀な人材を採用しやすくなる
コンテンツマーケティングはあなたが勤める企業アピールにもつながります。
コンテンツを見た人があなた又は企業に興味を持ち、一緒に働きたいと思うことも多くあります。
これは優秀な人が集まる理想的な流れです。そのため高品質なコンテンツは優秀な人材の採用にも寄与します。
5. 労働環境の改善につながる
良いコンテンツがあれば優秀な人が集まることは先ほどお話しました。これは労働環境の改善にも繋がり、主体的に行動を取る人材が集まり始めます。
良い従業員を集めることができれば、良いお客様をあつめることにつながります。
また従業員が顧客の存在を意識し始めると、主体的に良い行動をし始めることが分かっています。
ただし、これらは社内でコンテンツを作る前提のため、社内コストの発生はもっと大きな利益を得るための投資であると心得ましょう。
優秀な人材を採用でき環境改善が行われれば、この投資が遠くない将来、あなた元に還ってきます。
6. 自社の強みを生かせる
競合企業に対抗するには、自社の強みをアピールすることが重要です。自社のブランドが構築できていれば、それ自体が強みとなり独自性を持たせることもできます。
最大限にアピールする場として、オウンドメディアとコンテンツマーケティングを利用してみて下さい。メルマガやダイレクトメールを活用して発信するのも効果的です。
7. 顧客からのリアクションが増える
自分たちの強みを最大限に押し出すことで、顧客からのリアクション増加につながります。強みとは個性であり独自性です。
強みが接点となり、顧客がファン化しリアクションやフィードバックをもらえるようになります。
またコンテンツマーケティングで獲得した見込み客であれば、あなたに興味がある状態です。そのためメール開封率やブログ閲覧数増を期待できます。
8. 長期にわたって顧客を集める
価値のあるコンテンツは企業の財産になります。価値のあるコンテンツが良いお客様を引き寄せるからです。
コンテンツマーケティングで高品質なコンテンツをストックして行くと長期的・ロングテール的な利用が出来る集客し続けるための資産になります。
9. 情報がシェアされやすい
昨今のソーシャルメディアの流れを見ると、役に立つ情報や共感できるコンテンツは多くシェアされる傾向にあります。
ソーシャルメディアを使って情報提供を行う、またはオウンドメディアにソーシャルメディアに配信するための設定を行うと、ユーザー間で情報がシェアされやすくなります。
ユーザーが企業のための広告塔になってくれます。
10. 見込み客を優良顧客へと成長させられる
見込み顧客とのコミュニケーションを通じて、次第に関係が深まれば見込み顧客が顧客へと変わり始めます。
これはあなたが顧客に対して利益を提供できているという証です。
エンゲージメントが高く、よく知った間柄になるので、あなたの商品やサービスを愛用してくれる優良顧客になります。
コンテンツマーケティングのデメリット
1. 効果が見られるまでに時間がかかる
効果が実感できるには時間が掛かります。一朝一夕ではなんの効果も無いことが多いのです。
最短で効果が少し見え始めるまで3か月は必要でしょう。そのために半年1年と腰を据えて中長期的な目線で取り組むことをおススメします。
専用部署の設置、担当者のアサイン、協力会社に委託することも視野に入れます。
2. ブランド価値が下がる場合がある
コンテンツマーケティングを導入すれば必ずしもブランド価値が上がる訳ではありません。高品質な情報であればブランド価値が上がりますが、内容によってはブランド価値が下がる事もある諸刃の剣です。
とはいっても粗悪なコンテンツを乱造する、ソーシャルメディアで炎上するような事を発言するなど問題行動を起こさなければマイナスイメージになる事は抑えられるます。
そのためさほど心配することはありませんが、それでも炎上してブランドイメージが下がる事に対し各社とても神経を尖らせています。
3. どの媒体から始めるか迷いやすい
いざ始めようと思っても、どの媒体でどのようなコンテンツ配信すれば良いのか分からない場合が多いです。
重視すべきは「どの媒体が結果的に合っているか?」です。
コンテンツと媒体の相性があるので配信するまで効果の程が分からない事も多く、もし媒体が「合わないな」と思ったら変更する事が大切です。
今は多くのメディアがあるので媒体選定に迷い易いですが、相性が悪い媒体を無理して使い続ける理由もない時代です。試しながら、より効果が高い媒体を選ぶようにしましょう。
4. 情報提供のさじ加減が難しい
顧客との信頼関係を結ぶことは大事です。しかし企業である以上、最終的には利益に繋がらなければ意味がありません。
そのため、出す情報と隠す情報を厳選する必要があります。
どこまで情報を出すべきか?は、どの企業でもマーケターでも悩むところです。出す情報と出さない情報の境界線を引き、そこで区別するようにして下さい。
当たり前ですが絶対に出してはダメな情報もあります。企業ですからNDA違反になるような事は書けません。話題になれば良いというものではありませんのでご注意下さい。
5. コンテンツ提供にスキルを必要とする
ブログであればライティング技術、WEBセミナーであればスピーチ、プレゼンテーション能力などトレーニングによって養えるスキルが必要です。
昔は、といっても2013年頃まではサイト構築やSEO、配信技術などのインフラ寄り技術が必要とされていました。今年2015年ではオウンドメディアプラットフォームやWEBセミナー配信プラットフォームが進化しているため、インフラ寄りの技術を必要が必要とされなくなりつつあります。
今もっとも必要とされているのは、コンテンツマーケティングを行う業界・領域での専門的な知識と経験です。
オリジナルで高品質なコンテンツを作るためには、他社よりも優れた知識やノウハウを持っている必要があり、ニッチな領域であるほどこのようなスキルを持っている人材は稀有であり獲得は困難を極めます。
6. 見込み客の環境に依存している
ブログやメルマガ、WEBセミナーはインターネットに接続できることが前提条件です。コンテンツを提供しても見込み客が受信できない環境にいる場合があります。
通信状況やブラウザによっては表示できない、遅いなどのトラブルも起こりえます。ネットを活用したコンテンツマーケティングで注意が必要なところです。
高画質な動画サービスよりもVineなどショートムービーが流行っている理由の1つに、スマホの回線という帯域制限がある中でお手軽に気兼ねなく動画が楽しめる点があります。
7. リアルな反応が分かりにくい
対面と違い、顧客のその時々でのリアルな反応が分かりにくいです。
たとえ商品を購入していなくても、商品を気に入っているにも関わらずなんらかの事情で購入できないということがありますし、無視しているように見えて実はすごく迷っている、ということもあり得るのです。
顧客の表情をリアルタイムで伺えないので、ピンポイントの予測が立てづらいのです。
8. 委託先から想定外のコンテンツが納品される
委託先によっては、伝えてほしいメッセージや商品価値が理解されずにコンテンツ作成が行われる場合があります。こちらが要求していることとまったく違うものが納品される可能性があることを頭に入れておきましょう。
その結果、ターゲットに的確なアプローチができない、作り直しが必要など、コストのみが発生して収益を生まない事があります。外注する際の注意ポイントです。
9. 信頼できる委託先が少ない
コンテンツマーケティングを導入するにあたって、ノウハウや技術を持っている企業は少ないです。優良な企業や個人はすでにかなり先まで予定が埋まっていることもあり、捕まえるのは容易ではありません。
最新情報をキャッチアップし続けている企業も少ないです。そのため、信頼できる委託先を見つけるのには時間が掛かる場合がありますが、諦めず根気強く探すことが大事です。
10. 持続するのが難しい
顧客との信頼関係が構築されるには時間がかかります。コンテンツを作成するにも時間がかかります。
結果が表れるまで時間がかかることから、コンテンツマーケティングを途中で諦めてしまう企業が多いです。
また途中まで進めて結果が出なかったため、コンテンツ制作費用を削減するためライトユーザー向けの方針転換を行う場合があります。
この方針転換によりコンテンツの品質が低下し、それを見た既存顧客が離脱し、新規顧客も獲得できなくなる状況が往々にして起こります。
メリット・デメリット両方合わせて
デメリットを見て分かった方も多いと思いますが、中途半端に行うと弊害が起こりやすくなります。とはいえ、やるべきことをしっかりやっていれば必ず効果があるのも特徴です。
また、コンテンツマーケティングはやれば良いと言うものではなく、半年~1年未満で終了する、方針転換が頻繁に行われるようであれば実施しない方が良いこともあります。
コンテンツマーケティングで最も重要な点は顧客とつながりを持つことにあります。
時間はかかります。しかし魅力的なメリットもたくさんありますので焦らずに少しづつ顧客とのコミュニケーションをとり、良い関係性を築いていきましょう。
引用・参考情報
[1] 2015年9月時点で無料利用できる例としてアメーバオウンドなどhttps://www.amebaownd.com/
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