誰も見てないコンテンツにしない。コンテンツ配信に効果的な3つの広告

コンテンツマーケティングでまず重要なのはコンテンツですが、同じぐらいかそれ以上に重要なのはコンテンツの配信です。

特にコンテンツマーケティングを初めた直後はコンテンツを作ることに精一杯で、コンテンツを流通・配信させて色々な人に見てもらう事まで中々頭が回らないマーケッターも多いと思います。

この記事ではコンテンツマーケティングをプロモーションするために効果的な広告についてマーケター向けに実施されたアンケート結果から「効果が高い」と回答のあった3つの広告について紹介します。

1. PPC広告(リスティング広告)

お馴染みのYahoo! プロモーション広告やGoogle AdWords(グーグル アドワーズ)が代表的な広告ツールです。ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードに対して、検索エンジンが返す検索結果にキーワードと連動した広告を表示します。

ユーザーの悩みや解決策など求めているコンテンツに関連するページに広告が表示されるため、関連コンテンツとしての誘導に相性が良い広告です。

CMI の発行する北米のコンテンツマーケティングのトレンドをまとめたレポートによると、58%のマーケターがPPCをコンテンツマーケティングのプロモーションに導入しており、半数を超える52%が「効果がある」と回答しています[1]

PPC広告がコンテンツマーケティングのプロモーションに多く活用されている理由として下記のポイントがあげられます。

  • 設定から配信開始までが数時間で出来る
  • 効果の即時性が高い
  • 効果測定がしやすい(ユーザーのクリック数、コンバージョンにつながったクリック数)
  • 予算の調整がしやすい(測定結果から予算の調整が簡単)
  • 広告を出す地域を絞ることが可能
  • キーワードアドバイスツールを使って検索ボリュームが高いキーワードを見つけられる
  • 競合性で入札価格が上下するので低価格のキーワードでも広告出稿が可能
  • 多くの企業で使い慣れている

2.ソーシャルメディアを使った広告

LinkedIn、Faebook、Twitter、Instagram、Snapchat等のソーシャルメディア内広告です。広告主がターゲティングしたユーザーを中心に広告が表示されます。

同レポートによると、41%のマーケターがTwitterなどの「Promoted Post」について「効果がある」と回答し、38%のマーケターがLinkedInなどのソーシャルメディア広告に「効果がある」と回答しています[2]

また、セールスフォースが2015年の予算についてアンケート(対象:5000 人のモバイルマーケットとコンテンツマーケット市場のマーケター)を実施した結果、70%のマーケターがソーシャルメディア広告の「予算を拡大する方向で検討している」と回答しています[3]

北米で最も活用されているLinkedInの広告は、残念ながら日本の閉ざされた転職市場の背景から現段階で普及は難しい状況です。

また日本ではまだ認知度の低いSnapchatですが、海外では既にAmerican Eagle、マクドナルド、ハイネケン(Heineken)、アウディ(Audi)、Tacobellでの成功事例が有名です[4]

Snapchatを使ったTacobellの成功事例については、 コンテンツマーケティング最先端。海外の成功事例5選でも取り上げています。

ソーシャルメディアがコンテンツマーケティングのプロモーションに効果が高いとされている理由は下記にあげられます。

  • 既に多くのファンを持っているソーシャルメディアに広告を投稿することで、多くの潜在顧客の目に触れるチャンスを増やす
  • 自社ブランドのファンが持つオーディエンスを含めた広告露出が期待できる
  • 広告を使う場合、各ソーシャルメディアが所有しているユーザーのデータベース(年齢、性別、恋愛対象、趣味など)を基にターゲットを絞ることができる

そして何よりも効果が高い理由は、コンテンツが「信用の高い情報」としての拡散されることにあります。

消費者の70%が友人からの情報から認知するというリサーチ結果があります。友人や知人を介してシェアされた情報、Tweetされた情報はサービスやブランドを「認知」する入り口として適しています[5]

3.コンテンツディスカバリーツールを使ったレコメンドウィジット型広告

急に聞きなれない名称が出てきたかも知れませんね、平たく言えばネイティブ広告です。

大手新聞社や通信社が運営するニュースサイトやポータルサイトのレコメンド欄(日本のサイトでは主に「関連記事」「このサイトを読んだ人におすすめ記事」欄と表示)に掲載する広告です。

2014 年のアンケート結果で導入しているマーケターは13%(同レポート調査結果より)とまだ多くはないものの「効果がある」と回答したマーケターは36%とバナー広告を抜いて高い評価をあげています[6]

コンテンツディスカバリーツールにはOutbrainTaboola。国内だとYahoo!コンテンツディスカバリーが代表的です。

レコメンドウィジット型広告のプロモーション効果が高いとされる理由を下記に挙げます。

  • ソーシャルメディア同様、既に多くのファンを抱えているニュースサイト(日本では、GunosyやAntennaで多く展開)のレコメンド欄に広告を出すことで、多くの潜在顧客へコンテンツを配信するチャンスを広げる
  • ニュースサイトに掲載されているコンテンツと同様のフォーマット(従来のバナー広告の形式でない)で掲載されることで、広告というよりは一つのコンテンツとして自然にユーザーの目に溶け込み、煩わしさがない
  • 既に読者がニュースサイトで閲覧している興味、関心のあるコンテンツに関連するコンテンツがレコメンド欄に表示されため、コンテンツへの誘導性が高い

既にコンテンツディスカバリーツールの成功事例が多数存在しています。使い慣れていない方が多い広告だと思いますが試してみる価値は十二分にあります。

興味・関心を持っているターゲットを探し、コンテンツ配信をより効果的にプロモーションする3つの広告をご紹介いたしました。ご予算とキャンペーンの期間に合わせて、自社にあった広告を導入してみてください。

引用・参考情報

[1] http://contentmarketinginstitute.com/wp-content/uploads/2014/10/2015_B2B_Research.pdf 26-27ページ目

[2] http://contentmarketinginstitute.com/wp-content/uploads/2014/10/2015_B2B_Research.pdf 26-27ページ目

[3] http://www.adweek.com/news/technology/70-marketers-will-spend-more-social-media-ads-year-162291

Salesforce surveyed 5,000 marketers at the end of last year on their budgets for 2015, and the software giant found that 70 percent of them plan to increase social media advertising, including mobile ads on platforms such as Facebook, Twitter, Instagram and Snapchat.

[4] https://econsultancy.com/blog/66015-eight-brands-experimenting-with-snapchat-for-social-marketing/

[5] http://mashable.com/2013/03/21/70-percent-brand-recommendations-friends/#HZonn6.74akc

[6] http://contentmarketinginstitute.com/wp-content/uploads/2014/10/2015_B2B_Research.pdf 26-27ページ目

 


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