ペナルティになりたくない!4事例で見るGoogleペナルティにならないコンテンツマーケティングでの予防策
SEO目的でコンテンツマーケティングを行う場合、新規コンテンツを多数追加してきます。
追加したコンテンツ、またはユーザーによって追加されたコンテンツに何かしらの問題があり、Googleからペナルティを受けてしまうと検索結果からサイトがほぼ消えてしまう現象が起こります。
SEOでペナルティを受けるサイトは小規模サイトだけではありません。大手企業が運営するサイトでも、間違ったアプローチによってペナルティになった事例が多数存在します。
この記事ではコンテンツマーケティングする中で起こりやすいペナルティと、その回避方法について事例を交えて説明してきます。
1. リンク埋め込みにTwitterを使った「Rap Genius」
Rap Geniusはラップやポップ、ロックなどの歌詞の意味・解釈を掲載しているサイトです。2013年12月にツイッターを使って人工的なリンク付けを行っているとしてGoogleからサイト全体の評価をダウンさせるペナルティを受けました。
結果、ペナルティ期間中1日あたりのユニークビジター数は70万から10万まで減ってしまいました(※1)。
この事例ではコンテンツ拡散の記事作成を依頼するまでは良かったのですが、そこにSEO目的のアンカーテキスト込みの被リンクを含めるように指示した、されにそれをツイッターで拡散しようとした点に問題がありました。
予防・回避方法
コンテンツマーケティングでは作ったコンテンツの拡散を、知り合いや関係者に依頼することが良くあると思います。その「ついで」と軽い気持ちでSEO目的のキーワードを含んだテキストでリンクするようにと指定して「あわよくば」で被リンク獲得を狙わない事です。
2. UGCスパムの影響を受けた「Sprint」
米国の大手携帯電話会社の1つにSprintもペナルティを受けました(※2)。2013年にソフトバンク社の大型買収としてニュースになった会社です。
ペナルティの原因はUGC(User Generated Content)スパムです。
UGCスパムは、ユーザーがサイトにアカウント登録し、自由にコンテンツを投稿できるサイトを狙って行われるスパムです。サイト管理者が意図しない形でサイトを利用される事により、サイト全体がペナルティを受けてしまう危険性を含んでいます。
予防・回避方法
コンテンツマーケティングでは半自動的にコンテンツを増やす目的で、ユーザー登録機能とユーザー投稿機能をサイトに備えることが多くあります。その際に適切な制限や管理がされないと、スパマーに利用され、サイト運営者が思わぬ形でペナルティになる事があります。
ペナルティにならないためのUGCでは管理者がユーザーコンテンツを管理する仕組みが必須です。運用ルールを定め、投稿者はもちろん訪問者も不利益を被らないようにしておくことが肝要です。
3. クローキングでサイト全体を削除された「BMW」
古い事例ですが2006年にドイツの大手自動車メーカー「BMW」がペナルティを受けました(※3)。BMWが行った違反は「クローキング」と呼ばれる、検索エンジンにユーザーが見る情報とは違う成りすましの情報を読み取らせる手法です。
Googleはこの事実に対して制裁を取り、BMWのサイト全体を削除する最も重いペナルティを与えました。その結果、3日間ですがサイトは検索結果に表示されなくなりました。
この事例ではサイトが復活していますが、検索結果に二度と戻ってこない永久にインデックスが削除されるサイトもあります。
予防・回避方法
コンテンツマーケティングでは、ユーザーと検索エンジンに別々のコンテンツを見せたくなる時があるかも知れません。例えば、ユーザーには会員登録を促すページを表示して、検索エンジンには会員登録した後だけで見られる充実したコンテンツのページを表示するなどです。
Googleは検索エンジンのロボットを欺き、検索エンジン経由で訪問したユーザーを騙す目的があるサイトに対して嫌悪感を露わにします。ページ全面広告にアプリへ誘導を促すモバイルサイトを順位低下させる発表もありました(※4)。
ペナルティにならないためには、ユーザーと検索エンジンのロボットが見るページを同じにします。
4. 有料リンクでペナルティ「Expedia」
Expediaは世界的なシェアをもった航空券予約サイトです。2013年12月ごろから有料リンクを取得したことにより、ペナルティを受け検索結果への表示が25%低下したことが明らかになっています(※5)。
ユーザーに金銭を支払う対価としてユーザーの管理するサイトからSEOキーワードを含んだテキストリンクを張ってもらう行為は、いつペナルティになってもおかしくありません。
予防・回避方法
ページの順位を上げるために有料リンクを利用するのは大きなリスクを含んでいます。
検索エンジンに評価されて自然に順位が上がったと思っていたものが、実はサイト運用の委託先業者が管理しているメディアやプレスリリースなどからページ追加のタイミングで自動的にテキストリンクが張られる仕組みになっていたなど、意図しない形でペナルティを受ける場合もあります。
ペナルティを回避するには、自然発生以外の人工的な被リンクの扱いに気を付ける必要があります。
ペナルティへの対処方法
ペナルティを受けた場合は、原因を特定してGoogleの規約違反箇所を取り除くことが重要です。コンテンツマーケティングで起こりがちなペナルティの解除方法を解説します。
サイト内でスパムをできなくする
UGCスパムに対処するには、サイト内で外部ユーザーがスパム行為をできなくしましょう。リンクを埋め込めなくする、公開には承認を必要とする等でスパム出来なくなります。
問題のあるページを削除する
単純明快ですね。問題のあるリンクが向けられているページを削除して404を表示する等、それまで得ていた評価を無かったことにします。
なりすましを解除する
Googleの検索エンジンは、人が高く評価されるものに焦点を合わせたランキングを行っています。そのため人には評価されないけど、ロボットには高く評価して欲しいと言ったGoogleを欺こうとする姿勢には厳しく対処されます。なりすましはやめましょう。
有料リンクを削除する
Rap GeniusとExpediaの事例で見られたように、自然に発生したものではなく人工的に作られたテキストリンクが残っていれば削除しましょう。リンク掲載先に連絡して削除してもらいます。
ペナルティを受けたら元も子もない
トラフック獲得を目的としてSEO重視のコンテンツマーケティングをしていながら、ペナルティになってしまったら元も子もありません。
もしサイト名やブランド名でペナルティを受け、検索結果の1ページ目上位に表示されなくなるとサイト運用に致命傷を与えることになりかねません。
短期間でペナルティ解除されれば良いですが、残念ながら解除まで半年~1年と長期間かかる場合があります。
SEO施策を提案する企業は多数ありますが、提案されたSEO施策によってペナルティになり、それが長期化した時にペナルティ解除される最後まで献身的にサポートし続けてくれる企業はまずないと思って下さい。
ペナルティにならないよう自社内で自社メディアを守る必要があります。
引用・参考情報
※1 Rap Genius No SEO Genius: Lyric Site Fails to Recover Traffic After Google Penalty
Rap Genius definitely took a significant hit in traffic during the time they were penalized, dropping from 700,000 uniques per day to only 100,000, according to Quantcast.
※2 Google Slaps Sprint For Spammy Community Forum
The next large brand to be penalized by Google is Sprint, the large U.S. wireless provider.
※3 BMW given Google ‘death penalty
Search giant Google has “blacklisted” German car manufacturer BMW for breaching its guidelines.
※4 Mobile-friendly web pages using app banners
※5 Expedia Lost 25% Of Their Search Visibility In Google Possibly Over Unnatural Links
The major travel website, Expedia, seems to have lost 25% of their search visibility in Google according to Search Metrics.
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